ご挨拶
Empty your mind, be formless, shapeless – like water.
「心を空(から)にしろ。形を取り去れ。型を捨てろ。水のように」
Now you put water into a cup, it becomes the cup,
「カップに水をそそげば、水はカップの形になる」
you put water into a bottle, it becomes the bottle,
「ボトルに水をそそげば、ボトルの形になる」
you put it in a teapot, it becomes the teapot.
「ティーポットに水をそそげば、ティーポットの形になる」
Now water can flow, or it can crash.
「そして水は流れることも、ものを砕いたり壊したりもできる」
Be water, my friend.
「友よ、水になれ」
こんにちは、今回大会長を務めさせていただく熊本労災病院 土井英樹です。上文は、ブルース・リーがハリウッドスターを目指してアメリカにわたり、様々な苦難に立ち向かい、時には想像を絶する妨害や差別とも向き合いながら見事に成功を収めた時のインタービューで答えたものです。NHK「映像の世紀」でたまたまブルース・リーの特集を視聴する機会に恵まれ、感銘を通り越して私の心奥深くに突き刺さり、不覚にも涙してしまいました。
私もかれこれ20年以上、下肢虚血の診療に関わらせていただいています。フットケアや創傷処置・管理に携わる方々あるあるですが、自分の熱意とは裏腹に当初は周りに理解のある仲間も少なく、ごく少数(時には単身)で道なき道を切り開いてきた、まさにブルース・リーのような人生を送ってきた方々ばかりだと認識しています。自分の思い描いていたように物事が順調に進まないことばかりで時には頓挫してしまったり、一生懸命に取り組んでいてもまわりの人の協力を得られず、それどころか無遠慮かつ無責任な言葉まで投げかけられ、「どうして?」と涙に暮れる日々を送ったりした方も多いことと思います。そんなときに、ついつい怒りや苛立ちから相手を責めて強引に自分の意思を押し通そうとして衝突したり、うまくいかなかった自分を責めて自己嫌悪に陥ってしまったりしたことも一度や二度ではなかったのではないでしょうか。また患者さんにおいても、創傷の状態はもちろんのこと、性格や嗜好、生活環境、家族のサポート体制などその取り巻く環境はほんとうに驚くほど千差万別で、しっかりした対応ができるのか正直自信が持てない状況の連続で、悩ましい悶々とした日々を送っているのではかと思います。
ブルース・リーの言葉は、そういう厳しい状況にあるときの一つの答えではないかと思います。水のように形を取り去り、その状況や相手に自分から順応してみるようにすると、不思議と自然に道が開けたり、物事もスムーズに運べたりするような経験をされたこともあるかと思います。水は一見無のような存在として振る舞いながらも、一方では確固たる意志を持っているようにも振る舞います。水はカップやボトルの形になっても水であることには変わりありません。つまり水は水であるという普遍的・絶対的な存在ですが、限りなくしなやかでありながらも時には想像を超える力強さを発揮するというなんとも変幻自在で魅力的な存在でもあるわけです。このような水のような生き方を同じ志をもつ仲間で目指しましょうという意味を込めて、
“ Be Water, our Comrades! 〜仲間たちよ、水になれ!〜 ”
としました。my friendをour comradesにしたのは、comradesには「苦楽をともにする仲間」という意味があるからです。
水はまさにフットケアや創傷処置・管理には必要不可欠の存在であり、極論すると水がなければわれわれは全く何もできないとさえ言えます。ここ熊本は阿蘇山から「火の国」と称されますが、一方でその阿蘇山の火山灰による土壌の恩恵を受けて豊富な地下水を有し「水の都」としても有名です。何気に水道水が美味しく飲めて、こんなに水に恵まれたところもなかなかないと思っています。熊本で初めて開催するという意味でも、今回は「水」をキーワードにテーマを考えてみました。ちなみにブルース・リーは熊本にゆかりがある宮本武蔵の -五輪の書- を愛読していたとも言われています。少々強引なつながりと流れになったかもしれませんが、この学会に参加する方々の「志は一つ!」という気持ちを込めて、今回以下のような企画を準備中です。
- 地域でいかにして足の健康を維持し、また足病のケアを継続して取り組んでいくのか 〜熊本での訪問診療や看護の実態と課題を知る〜
- 地域でのフットウェアの理解と普及を考える
- 形成外科医が居る?居ない? 〜各病院での円滑な協力体制を議論する〜
- 気軽に取り組める! 足にもよく効く運動リハビリを体験する
熊本大学 辻田賢一教授のご理解とご協力により、「熊本県心臓リハビリテーションプロジェクト」と共同開催予定 - 虚血肢に優しい透析療法を考える/下肢静脈うっ滞性皮膚病変をみんなで考える
- 基礎から教えてシリーズ:弾性ストッキング、フットケア、創傷処置、フットウェアの自由参加体験コース
- 日頃触ることのないカテーテル治療のデバイスを実際に体験してみよう!
- 衝撃の体験!〜自分の微小血管の流れを自分の目で見ることができるぞ!〜
発想力に乏しい頭でとにかく一生懸命に考えてみました。どうぞ皆さんぜひご参加いただき、楽しく有意義な一日を過ごしていただけたら幸いです。
第7回日本フットケア・足病医学会九州沖縄地方会学術集会
会長 土井 英樹(熊本労災病院)
開催概要
■テーマ:
Be Water, our comrades!~仲間たちよ、水になれ~
■会期:
2025年10月11日(土)~12日(日)
■会場:
くまもと県民交流館パレア
■会長:
土井 英樹(熊本労災病院)
■運営事務局:
特定非営利活動法人リアルワールドデータを構築し明日の医療を支援する会 コンベンション事業部
電話:080-3905-8745 Mail:info@jfcpm-kyushu7.jp
プログラム
準備中演題募集
演題募集期間
演題募集期間:
2025年5月13日(水)~6月30日(月)
演題応募資格
筆頭研究者は日本フットケア・足病医学会会員に限ります。
• 会員でない方は、日本フットケア・足病医学会ホームページよりご入会手続きをお願いいたします。
※共同演者はこれに限りません。
発表形式
Power Pointを使用してのオーラルプレゼンテーション(口頭発表)になります。
発表時間
登録された演題は、査読後にプログラムのバランスなどを考慮して発表形式や時間を決定するため、発表時間の希望などはお受けできません。
カテゴリー
1.看護・ケア
2.チーム医療・地域連携
3.血行再建
4.リハビリ・フットケア
5. 創傷
6.透析・LDLアフェレーシス
7.その他
登録方法
下記の「演題応募シート」をダウンロードいただき必要事項をすべて入力後、演題登録メールアドレス宛てにファイルを添付して送信して下さい。メールの件名は「一般演題登録-応募者氏名」としてください。
※演題登録E-mail:abstract@jfcpm-kyushu7.jp
事務局からの連絡は@fcpm-kyushu7.jpから発信いたします。受信可能な設定でお願いいたします。
抄録作成 要網
1. タイトル:全角50(半角100)文字以内
2. 演 者 :共著者は筆頭著者を含めて10名以内
3. 施 設 :10施設以内
4. 抄録本文:全角400文字以内、※図表や写真は掲載出来ません。原稿は、横書きの「である語」を使用してください。年号は西暦で統一してください。外国人、地名、薬品名および和訳し難い用語以外は日本語を用いてください。
5. 利益相反(COI)の開示について
筆頭演者の利益相反申告が必要となりますので、利益相反の有無にかかわらず学術集会 発表時にはその開示を行っていただきます。
開示すべき事項の詳細は、一般社団法人日本フット ケア・足病医学会HPをご確認ください。
6. 倫理的配慮と個人情報保護について
人および動物が対象で研究は、厚生労働省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針※」に準じて行われ、その旨が本文中に明記されていること。
※指針は、最新版を確認すること。
投稿の際は、外科関連学会協議会の「症例報告を含む医学論文及び学会研究会発表における患者プライバシー保護に関する指針(外部サイト)」に則ること。
採択通知について
採択結果は2025年8月中旬頃に、第7回日本フットケア・足病医学会 九州・沖縄地方会学術集会事務局より筆頭演者にご連絡させていただきます。
応募演題の採否は、会長に一任とさせていただきます。
症例報告を含む医学論文及び学会研究会発表における患者プライバシー保護に関する指針
・患者個人の特定可能な氏名、入院番号、イニシャルまたは「呼び名」は記載しない。患者の住所は記載しない。但し、疾患の発生場所が病態等に関与する場合は区域までに限定して記載することを可とする(東京都、新宿区など)
・日付は、臨床経過を知る上で必要となることが多いので、個人が特定できないと判断される場合は年月までを記載してよい。
・他の情報と診療科名を照合することにより患者が特定される場合、診療科名は記載しない。既に他院などで診断・治療を受けている場合、その施設名ならびに所在地を記載しない。但し、救急医療などで搬送元の記載が不可欠の場合はこの限りではない。
・顔写真を提示する際には目を隠す。眼疾患の場合は、顔全体がわからないよう眼球のみ拡大写真とする。症例を特定できる生検、剖検、画像情報に含まれる番号などは削除する。以上の配慮をしても個人が特定化される可能性のある場合は、発表に関する同意を患者自身(または遺族か代理人、小児では保護者)から得るか、倫理委員会の承認を得る。
遺伝性疾患やヒトゲノム・遺伝子解析を伴う症例報告では「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」(文部科学省,厚生労働省及び経済産業省)(平成 13 年 3 月 29 日,平成 16年 12 月 28 日全部改正,平成 17 年 6 月 29 日一部改正,平成 20 年 12 月 1 日一部改正,平成25 年 2 月 8 日全部改正,平成 26 年 11 月 25 日一部改正,平成 29 年 2 月 28 日一部改正)による規定を遵守する.
参加登録
準備中登壇者へのご案内
準備中参加者へのご案内
準備中ポスター・チラシ・幕間スライド設置申込
準備中アクセス
くまもと県民交流館パレア
参考:https://www.parea.pref.kumamoto.jp/access.html
お問い合わせ
運営事務局:
特定非営利活動法人リアルワールドデータを構築し明日の医療を支援する会 コンベンション事業部
電話:080-3905-8745 Mail:info@jfcpm-kyushu7.jp